生徒に良い記憶を残したい

内示を受け,新しい勤務校に異動することとなりました。

新しい勤務校は山間にある連携型中高一貫校です。県南地区から県北地区への異動となります。現在勤務している私の地元からは通うことは難しいので,引越をする必要があり,バタバタの春になっています。新勤務校では大きなプロジェクトがあるようなので,その力添えができればと思っています。

 

今日は1日残務整理をしていました。指導要録を完成させ,教室を整理しました。

お世話になった気持ちを込めて教室を掃き掃除し,汚れを擦り落として,ワックス掛けをしました。仕上げに角の角まで拭き掃除をし,気がついたら20時でした。

 

私は現勤務校には2年の在任でした。2年間持ち上がってきた生徒でした。整理をしていると,ある1人の生徒が1年が終わった時に手紙をくれたのを発見し,読み返してみました。内容は「授業が楽しかったこと,私へのお世辞(笑),そしてこの学年の生徒が卒業する姿を見て欲しい,これからも頑張る」といったことを長文で書いていてくれました。実は少し手のかかる子なのですが,実は本当に人に対して優しい,人懐っこい生徒です。彼女の気持ちに応えてあげることが事実上できなくなった今,読んでいる途中で涙が溢れました。

 

異動の時,これまでは「私の指導の拙さ」を感じると同時にそんな自分に賛辞の言葉を贈ってくれる生徒に対して申し訳なさ,自分自身への恥ずかしさ,悔しさなどを感じてきました。

 

今年はこれまでとは少し異なる感覚を得ています。もちろん指導してきたことの中で反省点はあるにしても,自分の中ではやり切ったという感覚もあります。自分の中では生徒の視点から彼らのことを理解しようと試み,苦しさや楽しさなどを分かち合いながら取り組んできたつもりです。手のかかる生徒が多いのも事実でしたが,それゆえに可愛さも倍増です。本当に卒業するまで一緒に頑張りたかった。

 

教師という仕事は子どもの記憶に残る仕事です。「叱られた記憶」は鮮明に残るのかもしれませんが,それ以上に「楽しかった思い出」や「琴線に触れた経験」などのエピソードを生徒の記憶に多く残せるかが大切だと思っています。

 

現勤務校では,教えることの楽しさを生徒から学びました。本気で準備しても全く歯が立たないことも多くありました。道徳的に正しいことを伝えようとしても猛反発をくらったこともありました。しかし,必ず伝わる,私の伝え方・方法がまずかったのだと思いながら過ごしてきました。全ての生徒とはいかないまでも,大なり小なり感じてくれれば嬉しいです。

 

この2年間の経験が生かされ,これから出会う生徒に少しでも多くの良い記憶を残すことができるように努力していきたいと思います。

 

76人の生徒達に本当に感謝します。ありがとう。